了翁さん縁（ゆかり）の地を訪ねて
白金小学校前の瑞聖寺正門
今は影もかたちもありませんが…
60年前の４月にこちらの幼稚園に入園しました。
10年前くらいに伺った時には規模は縮小していましたが『Kinder Garden』として存在していました。
現在は隈研吾氏の設計によるモダンな庫裏に生まれ変わった素敵な空間が広がっています。
寺務所で尋ねると幼稚園児だった当時にお世話になった古市先生がご健在でお目にかかることができました。
いろいろ伺う中で、了翁さんが建てられた経蔵の場所を伺っていると、ちょうどご住職が来られて、『それはね…』と教えていただく流れになりました。
正門の脇にあった塔頭『微笑院』にあったそうです。
微笑院・・・
素敵な名称の寺院ですね。
宇治にある了翁さんの塔頭『天真院』に通じるものがあります。
そして瑞聖寺は元祖山手七福神のひとつであり布袋尊像が祀られています。
その布袋さまが象られたおみくじを拝受すると、なんと第一番大吉でした。
朝日かげ
たださす
庭の
松が枝に
千代よぶ
鶴の声の
のどけさ
天の御助を受け諸々の災去りて喜びあり
心を正直に行いを慎み貧者を慈しみ
弱きを助け信心怠りなければ
益々思うままになります
色に溺れ酒に狂えば凶なり
了翁さんの生き方のような内容でした。
そして本堂は60年前と変わらない荘厳な姿でした。
瑞聖寺を調べていく中で、昭和40年代に境内にあった借家に樹木希林（当時は悠木千帆）岸田森夫妻が住んでいらっしゃったとか…
屈託のないおふたりの写真がしあわせそうでした。
瑞聖寺さんは四季折々の景色が楽しみなので、ちょくちょく伺わせていただきます。
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